春畑セロリのワガママ部屋

ミュージション、ラフティング

この間、友達が建設に関わっている「ミュージション」ってやつを見に行ったんですよね。音楽家向けの防音マンションです。一見普通のマンションと同じなんだけど、それぞれの住居に完全防音のスタジオが一部屋ついている。特に1階の物件の場合はスタジオが地下にあるから、グランドピアノはもちろん、ドラムもエレキベースも、何でもOKです。マンション内の隣人や近隣への騒音の心配がまったくないどころか、自分の家族の生活空間にもほとんど音が漏れない。スタジオで妻がロックを歌いまくっていても、夜勤明けの夫は隣の寝室でスヤスヤという図式も可能です。リビングやキッチンの作りもオシャレだし、浴室乾燥などの設備も充実。

えっ、いつ買うのかって? いやはや、セロリをすりおろして野菜ジュースを作るジューサーすら買うのを渋っている金欠の春畑が、マンションなんか買えるわけないっしょ~! なにしろ、激安賃貸の三浦の海の家で大満足してるんですから、購入予定は、これっぽっちもありません。友達が意見を聞かせて欲しいというので、完全な物見遊山的レクリエーション感覚で出かけていったんです。

でもほら、せっかくモデルルームを見に行くからには、「ふ~ん、このくらい軽い買い物よ~」みたいな雰囲気かもし出したいじゃないですか。それで、一応恥ずかしくないTシャツとGパンで(それでもTシャツとGパンかよ)、貧乏人と見透かされないような立ち居振る舞いを心がけつつ、それでも玄関でけつまづきそうになってあせったりながら、慣れた物腰の販売担当者に案内してもらったのでした。

それでお値段がね、決して高くないのですよ(そりゃ安くもないわよ)。同じような地の利の普通のマンションと変わらない。だから、今頃けっこうバリバリ売れてるんじゃないでしょーか(まぁ、とはいっても音楽家には貧乏人も多いからな~)。面白いのは、1階に住民専用のホールがあること。小さなコンサートなら十分できちゃいます。録音設備も整ってるし。こういう何かプラスアルファのある物件って興味深いですよね。売り手のポリシーや作り手のこだわり、最新テクノロジーと実用主義とファッション性の同居など、ひやかしにしてはなかなか楽しい、午後のカルチャー散歩でした。

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そうそう、この間、首が回らなくなった(これは貧乏じゃなくて、ほんとの頚椎!)話を書いたので、みなさんに心配かけちゃいました。おかげさまでほぼ回復し、小康状態。若いドクターがあまりに興奮して病状をまくしたてるので、ちょっと心配になっちゃったんだけど、次の診療で別の先輩医者にかなり軽くあしらわれ、それはそれで、なんだかクヤしかったのでした。

というわけで元気いっぱいに復活したので、かねての計画通り奥多摩にラフティングに行ってきました。ところが、あまりに緩やかな流れでスリルもサスペンスもなく、ちょっとというか、かなり期待はずれ。ウェットスーツまで着たのに、この盛り上がりのなさは何? という感じ。おさまらない私たちは、帰りに遊園地に繰り出し、ウォーター・スライダーでビショ濡れになって、恨みを晴らしたのでした。ま、これも絶叫とまではいかなかったけど。

今日は、日比谷公園の国際協力フェスティバルに出かけていって、ネパールの可愛いカレンダーと帽子とくつしたを買ってきましたよ~。今月のお気に入りです。