春畑セロリのワガママ部屋
センチメンタル三浦海岸
85歳になっても、新車を購入して元気いっぱいだった父と、79歳になっても、合唱団のパートリーダーをして張り切っていた母。なにしろ強力にパワフルな両親だったのですが、さすがにこのところ、年齢には勝てなくなったみたいで、ここ1ヶ月ほど、そろってダウンしていました。
二人とも、おかげさまでほぼ復活。その生命力の強さたるや、ひたすら神に感謝ですが、日頃からグータラなマイペースで気ままに生きている私にとっては、横浜の実家と父の病室と深夜の仕事場の往復という、今回の看病生活には、かなり、シビれました。
いつも強気な父も、今回はさすがに参ったらしく、はっきりとは言わないまでも、<この際、一緒に住まないか……>というようなニュアンスを、何やらヒシヒシと漂わせています。
ウィークデーはオフィスでバリバリ、週末は海辺でのんびり、なんていう夢のような今の生活にも、ピリオドを打たなければいけない日が近いのかなあ。
そんな想いを抱きながら、忙しい中、海辺の隠れ家に風を通しに寄りました。「あぁ、ここでこうやって過ごせるのも、もうわずかかもしれないんだな……」と改めて思うと、この小さな部屋が、自分にとっていかにかけがえのない空間だったかに気づかされます。
思わず涙が3滴くらいこぼれました。
ちょうど、恋人との別れを予感してはじめて、一緒に過ごした時間の大切さに気づくかのように……。
なんちゃって、そんな センチなことを口走っているヒマもあらばこそ、ここのところ、にわかに身辺が騒がしくなってきました!
もちろん、<wa!>は絶好調。毎月のトーク企画のゲストとは、その後も交流が続いて輪がふくらんでますし、アフリカイベントもぐんぐん具体化し、さらに、「妄想ピアノ部」なる部活は立ち上がるは、新企画のセミナーは立ち上がるはで、言いだしっぺなのに自分でも把握しかねて、何がなんだか、笑ってごまかすしかありません。
ところがこんなときは、それ以外にもいろいろと新鮮な事件が起こるようで、出版企画を契機に、ブルクミュラー狂の若き音楽学者一味と怪しいプロジェクトを立ち上げたり、曲集新企画や新連載で、またまた荒唐無稽なアイデアを口走ったり、はてはピアノバンド結成への第一歩を踏み出したり(ナニそれ。でも、いつの日かきっとライブを~!)……!
う~ん、こりゃ、涙こぼしてる場合じゃないです。脳みそをこぼさないようにしなくっちゃね。