春畑セロリのワガママ部屋

今年も走り、さまよい、遊んだ(書いた、は、ないのか?)

びっくりしたぁ! 半年も寝言を言ってなかったなんて。たしかに、寝言を言うヒマもなく走り回っていた気がします。とにかく、この夏から秋は地方が多かった~。講座、出張制作、公演。地下のアジトでも、書いて書いて、弾いて書いて、リハしてリハして書いて。
でも、なんか、悲愴感とか、頑張ってる感とか、超多忙感とかが全然なくて、肩の力を抜いてウヒョヒョっと働いてる感じで、妙に機嫌がいいです。将来への 野望みたいなものはないわけじゃないけど、それは、いわゆる名誉欲とか金銭欲なんかとはまったく無縁で、まぁ、死ぬまでにこれくらいはやっておきたいじゃん、っていうくらいのものです。野望がないって、歳とったってこと? (^_^)

今年は、<セロカワゆカリ ひゃくいろかがみ>の旗揚げに始まって、出版関係のほうも、新企画、続企画、あたため企画、リニューアル企画、いっぱい出てきちゃって、いまだ整理がつかないくらいの面白い年でした。だから忘れてたんですよね。誕生日も、暦が還っちゃったことも。ほら、祝ってくれる家族も生徒も弟子もいないでしょ。すっきりしたもんです。そこが私らしくて嬉しいです。
で、あっ、そうだった、って気づいて、新米食べに、南魚沼のホテル里山十帖に車を走らせて、の~んびり2泊も遊んできちゃいました。晩秋の棚田をぼんやり眺めて、ホテルの若いスタッフさんたちとおやつをつまみながらオシャベリしたりして、あー、幸せだなぁ。なんて。

つい2日くらい前に、ささやかながらも1冊、こども向けの曲集を脱稿しました。なんか胸のうちがいつになく可愛くなっちゃった感じ。 これで今年懸案の宿題はほぼ終わりなので、ちょっと新年を迎えた気分です(はやいっつーの)。
先日、レコーディング・ディレクターの坂元さんが企画してくださったトークイベント(放談ともいう)で、音楽のこと、人生のこと、たくさんお話させていただいたんだけど、終了後、初めてお会いする方々が口々に、「長年の音楽に対する疑問が腑に落ちました」とか「自分の人生を肯定できました」と、ご自分のことを熱っぽく語ってこられたことに心を打たれました。そう、こんなふうに、ひとりでも多くのかたの心のしこりを融かすことができたら。大人を融かし、こどもにひょっこり種を蒔く。一億総腰砕け計画。腰砕けになったら戦争なんかできないしね。

それが、新しい年、新しい歳への、相当ささやかだけど、案外したたかな野望かな。
来年も面白くなりそうです。